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- なるべく削らないむし歯治療・痛みに配慮した施術
当院では、健康な歯をなるべく残すためになるべく削らない「MI治療(ミニマルインターベンション)」を導入しております。
また、患者さまに痛みや体の負担がないように治療を行っています。
当院のむし歯治療
歯をなるべく削らないMI治療(ミニマルインターベンション)
ミニマルインターベンション(MI)とは、歯へのダメージを最小限に抑え、むし歯になった場所のみ削り、修復する治療のことです。
むし歯ができたとしても歯を削る量を最小限にとどめ、体へ負担をかけない治療を行っていきます。これまで奥歯の歯が虫歯になると、銀歯を詰めて治すケースが多く、その場合銀歯が取れないように、虫歯でない歯の部分も削らなくてはなりませんでした。近年、材料の発達により必要最小限だけ歯を削り、ピンポイントで修復材料を詰めて治すことが可能となってきました。
場合によってはまだまだ銀歯を利用しないといけないこともありますが、当院では、できる限りこの考えを基本に取り組んでいます。MI治療を取り入れることで、歯の寿命を延ばすことができます。
マイクロスコープを使用
当院では、低侵襲治療のためにマイクロスコープを使用したむし歯治療を行っています。全てのむし歯を肉眼だけで判断するのは難しく、正常な部分まで削ってしまう可能性も考えられます。しかし、必要に応じてマイクロスコープを使用することで細かな部分の治療が可能となりました。健康な歯の部分を削るのは最小限にとどめることができるだけでなく、根管治療や不良補綴物の早期発見にも使用できます。マイクロスコープを導入している歯科医院は、たったの「10%」と言われており、当院でもマイクロスコープを導入しております。
マイクロスコープとは
歯科治療用に開発された光学顕微鏡のことで、肉眼では確認できないような細部を、約3〜24倍もの大きさに拡大して確認することができます。従来では、肉眼とレントゲンを参考にしながら経験をもとに治療を行いました。しかし、むし歯の取り残し、汚染歯質の取り残し、歯石の取り残し、再治療の頻度などの様々な問題もありました。マイクロスコープを用いることで精密な診断と治療が可能となり、精密な状態でむし歯や感染歯質の除去、そして再治療を少なくすることで、ご自身の歯を長期に維持でき、口腔内の健康をより良い状態で保つことが可能となっています。
〈使用例〉
- お口の中の診査診断(むし歯や歯に入ったのヒビなど)
- 歯周病治療や歯石取り
- むし歯の治療
- 歯の根の治療
MTAセメントを使用
MTAセメントとは、歯の成分に含まれるカルシウムと同じ成分が含まれた歯科用セメントです。
殺菌効果高く、虫歯の治療や歯の神経の治療に使用します。むし歯が大きいと、歯の神経を取らなければなりません。歯は削ったり、神経を取ったりすることで、寿命は短くなります。
MTAセメントを使用することで、むし歯の菌に感染した歯の神経を保存できる可能性が高まり、歯の寿命を伸ばすことができます。また、密封性が高いセメントなので治療後に隙間なく埋める事ができるため、菌の繁殖を防ぐことができます。
痛みに配慮した治療
「歯医者さんが怖い」「麻酔や治療の痛みが苦手」という患者さまにも安心して治療を受けていただけるように痛みに最大限配慮しています。治療の痛みやストレスを最小限におさえるための以下の取り組みを行っております。
POINT01
表面麻酔を使用して麻酔の痛みを緩和
注射の麻酔をする前に、事前に歯肉に表面麻酔を塗布していきます。
数分で歯肉表面の感覚が麻痺し、麻酔時の「チクっと」した痛みはほとんどありません。
POINT02
麻酔液を温めて使用
麻酔の液が入っているカートリッジを温めることで、麻酔の液を注入する際の痛みが緩和できます。
酔薬が冷たいと痛みが増します。麻酔液を事前に温めることで、麻酔時の刺激が軽減され、麻酔の際の痛みを感じにくくなります。
POINT03
電動麻酔器の導入
麻酔は、電動麻酔を導入しています。電動麻酔のメリットは、自動で一定の速度で圧力をかけずに麻酔の液を注入できることです。
そのため、麻酔時の痛みはほとんど感じません。
POINT04
麻酔の針は最も細い針を使用
治療内容によって使い分けますが、原則、最も細い針を使います。
細い針を使用することで、麻酔の痛みを感じにくくしていきます。
ダイアグノデントを用いたむし歯の早期発見
ダイアグノデントは、レーザー光を照射することでむし歯を検知する機械のことです。
肉眼やレントゲンでの診断に加え健康な歯質かむし歯なのかを数値で判断でき、適切な治療計画を立てられます。レーザー光は、全く痛みがなく妊婦さんやお子さまでも問題なく使用できる機械です。
むし歯の進行と治療法
C0:ごく初期のむし歯
症状 | 表面のエナメル質がわずかに溶け、白濁した部分が見られます。まだ痛みなどの自覚症状はありません。 |
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治療法 | 適切な歯みがきやフッ素塗布によって歯の再石灰化を促すことで、治癒が期待できる段階です。 |
C1:エナメル質のむし歯
症状 | エナメル質の溶解が進み、茶色または黒くなった部分が現れます。この段階でもまだ痛みはありません。 |
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治療法 | しっかりと清掃ができる方でしたら経過観察を行います。必要によりむし歯に冒された部分を削り、レジン(歯科用プラスチック)で補います。 |
C2:象牙質のむし歯
症状 | エナメル質の内側にある象牙質まで進行したむし歯です。冷たいものや甘いものがしみます。 |
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治療法 | むし歯に冒された部分を削り、詰め物で補います。 |
C3:神経に達したむし歯
症状 | 歯の奥にある神経まで達したむし歯です。何もしなくても激しく痛みます。 |
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治療法 | むし歯に冒されて死んでしまった神経や血管を取り除く根管治療を行い、被せ物を装着します。 |
C4:歯根に達したむし歯
症状 | 歯冠部分がほとんどなくなり、歯根まで達したむし歯です。神経が死に痛みはありませんが、放置すると膿が出て、再び激しく痛みます。 |
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治療法 | ここまで悪化したむし歯は、抜歯するしかありません。抜歯後にはインプラント、入れ歯、ブリッジなどによって咬む機能を回復させます。 |