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乳歯が生えはじめてから10数年を経て永久歯咬合が完成します。通常、次のように1期と2期に分けた矯正治療を行います。
■初期治療
初期治療(1期治療)は3歳から12歳頃までの永久歯が生えそろうまでの段階で、良好な咬み合わせになるように誘導する咬合育成の治療です。この時期は旺盛な成長発育があるので単純な装置で歯や、顎骨の位置関係の改善を行います。 成長が良好だと、この治療だけで歯並びは改善できます。
■本格治療
体の成長が一通り落ち着いてから少し歯並びがずれることが多いので必要に応じて本格治療(2期治療)へ入ります。平均して受け口タイプでは50%、出っ歯タイプでは30%の人に第2期治療が必要といわれています。厳密に歯を動かして良い咬合を形成するために固定式の留め具(マルチブラケット)を用いて矯正します。
矯正治療の原則として歯をきれいに並べる為に歯を動かす為のスペースを作らないといけません。その為、歯を抜くなどしてスペースを作る必要があります。
ですが、誰しも歯を抜きたくないと思いますし、歯科医師としても何とか抜きたくはないのが本音です。
歯並びが悪くなる最大の原因は歯と顎の大きさのバランスが悪い事です。当院では、顎が小さい、歯が大きすぎるなどの、歯と顎のアンバランスによる歯列不正を永久歯の歯を抜くことなく、お子様の顎の骨の成長を促すこと(大きくする)によって治すことを考えております。
永久歯が生えそろうまでの間に適切な治療を受けると、良いかみ合わせを育てることができます。不正があればできるだけ早い時期からそれを治し、将来の不正が予測できる場合はそれを抑制します。このように早めに予防的治療や調整をすることを、「咬合誘導」といいます。 歯並びに問題がある、問題が起こりそうだな、などというお子さんには治療をお勧めします。
装着は、夜間就寝時です。これを約1年間継続します。
3歳6ヶ月 改善前
4歳6ヶ月 改善後
クリアアライナーは、患者さまお一人お一人のためにカスタムオーダーで製造される透明なプラスチックのマウスピース状の矯正装置です。
この装置(アライナー)を定期的(約2週間ごと)に交換し、装着を続けることで歯列矯正を行い、理想的な歯並びに導いていくシステムです。最終的に矯正が終わるのは、通常のワイヤーの矯正装置を使った場合より多少長くなりますが、その間ワイヤーがお口の中に入ることは、殆どありませんので、装置による異物感や喋りにくさ、食べ物の残留などが無いほか、金属アレルギーを引き起こす心配もございません。 すでに米国では、この マウスピース矯正が一般的に広く行われています。
クリアアライナーは矯正における後戻りの修正に非常に効果的です。 金属アレルギーの方にもおすすめです。当院では目立たないということだけではなく、大人やお子様にあった矯正治療(カウンセリングを含めて)を行ってまいります。
※22歳女性の方
改善前
改善後
●目立ちにくい
従来の金属の矯正装置とは違い、クリアアライナーでは透明な矯正装置を使用しますので、笑っても目立たず自然に笑うことが出来ます。
●取り外しができる。虫歯にならない。
食事も、歯磨きも矯正装置を取り外して行うことが出来ますので、日常の生活とほとんど変わりありません。子供に従来の矯正を行うと、歯を磨くのに長時間かかり、歯を磨くのがめんどくさくなり、虫歯が増えるといった悪循環に陥りがちです。その為、取り外しの出来るクリアアライナーで治療することは、予防の観点から見ても特にお子さんの治療にあっています。
●違和感が少ない
違和感は従来のワイヤーを使ったものより断然少なく、発音がしづらいとかストレスによる口内炎もほとんどありません。
●同時にホワイトニング、虫歯治療ができる
クリアアライナーでは常に装着している矯正装置を利用してホワイトニングを行うため、刺激のごく少ないホワイトニング剤を使用することが出来るので、体への心配もありません。
新しいプレートの作成に毎回歯型をとる必要がある。
食事中はクリアアライナーを取り外してください。
食事中以外、睡眠時間も含め1日17時間は装着してください。(患者さんがご自身で装着することによって歯の移動がおこる装置であり、患者さんの協力が100%必要な治療方法です。1日17時間以上使用できない場合には歯が目的の位置まで移動しませんので、治療期間が延長したり、治療結果が思わしくないということにもなります。)
クリアアライナーは透明で薄い装置となっておりますので、紛失、変形等には十分ご注意ください。
歯並びによってはクリアアライナーでの矯正が向いていない方も多くいらっしゃいます。
適切かどうか、よく相談の上、行います。